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/音素
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* 起母 [#p1a4c417]

''起母''は、起承転結が全て揃う完備音節における出だしの基本形である。
閉鎖の位置である調音点や、破裂、気音、鼻音の有無などを規定する。
起母の無い音節も、弱い声門閉鎖音をゼロ起母と見なすことが可能である。
ゼロ起母も含る場合、合計16起母となる。
''起母''は、起承転結が全て揃う完備音節の開始の基本形である。
起母は調音部位と調音方法の組み合わせにより16音素に分類できる。
調音部位は唇、舌根、舌尖、舌端の4通り、
調音方法は破裂方法として口破、気破、鼻破、無破の4通りと、
その組み合わせで表1のように 4×4=16 通りあるが、
実際の発音では舌端と鼻音の組み合わせが無く、
弱い声門閉鎖音のゼロ起母が例外として加わり、合計16起母となる。

起母は声母と大体同じであるが、舌面音 j、q、x と巻舌音 zh、ch、sh、r は除いている。
また、舌根鼻音 ng は単独で例外的な音節を成し、唇音や舌根音との対応関係から加えてる。
    |*起母表|<  |<    |<    |<    |h
    |*    |*口破|*気破|*鼻破|*無破|t=:
    |*唇  | b   | p   | m   | f   |
    |*舌根| g   | k   | ng  | h   |
    |*舌尖| d   | t   | n   | l   |
    |*舌端| z   | c   | -   | s   |

    |   |         |     |     |     |l=:             |         |      |     |     |     |     |nw:c
    |*  |*音韻特徴|<    |<    |<    |*発音           |*音声特徴|<     |<    |<    |<    |<    |
    |^  |*調音点  |*破裂|*気音|*鼻音|^               |*調音点  |<     |*破裂|*有気|*鼻音|*摩擦|
    |*  | 声門    | 破裂|     |     |$$P$$           | 声門    |<     | 破裂|     |     |     |
    |*b | 唇      | 破裂|     |     |$$\zh\b$$/$$p$$ | 下唇    |上唇  | 破裂|     |     |     |
    |*p |^        |^    | 有気|^    |$$\zh\p$$       |^        |^     |^    | 有気|^    |^    |t.:
    |*m |^        |     |     | 鼻音|$$\zh\m$$       |^        |^     |     |     | 鼻音|^    |t.:
    |*f |^        |^    |^    |     |$$\zh\f$$       | 下歯    |^     |^    |^    |     | 摩擦|t.:
    |*g | 舌根    | 破裂|     |     |$$\zh\g$$/$$k$$ | 後舌    |軟口蓋| 破裂|     |     |     |
    |*k |^        |^    | 有気|^    |$$\zh\k$$       |^        |^     |^    | 有気|^    |^    |t.:
    |*ng|^        |     |     | 鼻音|$$\ng$$         |^        |^     |     |     | 鼻音|^    |t.:
    |*h |^        |^    |^    |     |$$\zh\h$$       |^        |^     |     |^    |^    | 摩擦|t.:
    |*d | 舌尖    | 破裂|     |     |$$\zh\d$$/$$t$$ | 舌尖    |歯茎  | 破裂|     |     |     |
    |*t |^        |^    | 有気|^    |$$\zh\t$$       |^        |^     |^    | 有気|^    |^    |t.:
    |*n |^        |     |     | 鼻音|$$\zh\n$$       |^        |^     |     |     | 鼻音|^    |t.:
    |*l |^        |^    |^    |     |$$\zh\l$$       | 舌尖側面|^     |^    |^    |     |^    |t.:
    |*z | 舌端    | 破裂|     |     |$$\zh\z$$/$$ts$$| 舌端    |^     | 破裂|     |     | 摩擦|
    |*c |^        |^    | 有気|^    |$$\zh\c$$       |^        |^     |^    | 有気|^    |^    |t.:
    |*s |^        |     |     |^    |$$\zh\s$$       |^        |^     |     |^    |^    |^    |t.:
起母は音韻学の声母とほぼ同じであるが、主な違いは舌面音 j、q、x と巻舌音 zh、ch、sh、r の有無である。
猫音韻ではこれらを介母で扱う。
また、声母としての ng は消滅しており通常は声母表に含まれないが、
単独で特殊な音節を作るため、そして規則性を高めるために ng を起母に数える。

    |*起母の音価|<|<        |<              |<        |<           |<    |<    |<    |<      |h
    |*  |         |         |l=:            |         |l.:         |     |     |     |       |nw:c
    |*  |*音韻特徴|<        |*音価          |*音声特徴|<           |<    |<    |<    |<      |t=:
    |^  |*調音部位|*調音方法|^              |*調音部位|<           |*破裂|*気音|*鼻音|*その他|
    |*- | 声門    |         |$$ P         $$| 声門    |<           |     |     |     |       |
    |*b | 唇      |#060:口破|$$ b $$/$$ p $$| 下唇    |上唇        | 破裂|     |     |       |
    |*p |^        |#00F:気破|$$\ph        $$|^        |^           |^    | 気音|^    |^      |t.:
    |*m |^        |#C00:鼻破|$$ m         $$|^        |^           |^    |     | 鼻音|^      |t.:
    |*f |^        |#000:無破|$$ f         $$| 下歯    |^           |     |^    |     | 摩擦  |t.:
    |*g | 舌根    |#060:口破|$$ g $$/$$ k $$| 後舌    |軟口蓋      | 破裂|     |     |       |
    |*k |^        |#00F:気破|$$\kh        $$|^        |^           |^    | 気音|^    |^      |t.:
    |*ng|^        |#C00:鼻破|$$ N         $$|^        |^           |^    |     | 鼻音|^      |t.:
    |*h |^        |#000:無破|$$ h         $$|^        |^           |     |^    |     | 摩擦  |t.:
    |*d | 舌尖    |#060:口破|$$ d $$/$$ t $$| 舌尖    |歯茎        | 破裂|     |     |       |
    |*t |^        |#00F:気破|$$\th        $$|^        |^           |^    | 気音|^    |^      |t.:
    |*n |^        |#C00:鼻破|$$ n         $$|^        |^           |^    |     | 鼻音|^      |t.:
    |*l |^        |#000:無破|$$ l         $$| 舌尖側面|^           |     |^    |     | 接近  |t.:
    |*z | 舌端    |#060:口破|$$\z $$/$$\c $$| 舌端    |歯裏&br;歯茎| 破裂|     |     | 摩擦  |
    |*c |^        |#00F:気破|$$\ch        $$|^        |^           |^    | 気音|^    |^      |t.:
    |*s |^        |#000:無破|$$ s         $$|^        |^           |     |     |^    |^      |t.:

各音素の具体的な発音は表2のようになる。
細かな音声特徴に拘ると幾らでも例外が現れるため、表にある音価は一例に過ぎない。
対して音素は音韻規則を見出すため、必要最低限の特徴に止める必要がある。

''調音部位''は音声学の調音部位よりも粗い区分で、唇、舌根、舌尖、舌端しか区別しない。
音声学のように調音部位を細かく切り分けると f や l のような例外が現れ、規則性が弱まってしまう。
- '' 唇 '': 唇を使う音。両唇音または唇歯音。
- ''舌根'': 舌根を使う音。軟口蓋音。
- ''舌尖'': 舌尖を使う音。音の中線音または側面音。
- ''舌端'': 舌端を使う音。歯裏音が基本だが、承母の影響で大きく変わる。

''調音方法''は破裂の仕方だけで区別できる。
音声学には摩擦/接近と有声/無声も重要視するが、
中国語に関しては弁別的意味を持たない上、例外を増やすだけである。
- ''口破'': 口腔内部でのみ破裂を起す破裂音
- ''気破'': 口破に送気を強めた気音が伴う破裂音
- ''鼻破'': 口破に破裂鼻音が伴う破裂音(破裂鼻音)
- ''無破'': 破裂が伴わない音

//一応、
//例外となる$$ f $$と$$ l $$はそれぞれ、
//来るべき両唇音$$ F $$と似ているために区別されなくなってから聞こえ度の強い$$ f $$が生き残った、
//そして、歴史的にも現在一部方言区にも$$ n $$との混同が発生しているため
//
//例外となる$$ f $$と$$ l $$は古来から b、p、m と d、t、n とは異なる調音部位の音とされてきたのが事実である。

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* 承母 [#i42e46de]

''承母''は、起母の音韻特徴に対し修正を行い、新しい子音を合成する。
この修正には時間差が無く、起母と承母は同時に調音される。
承母は前舌の位置を指定する''舌母''と、唇の形を指定する''唇母''に分かれる。
無指定の場合はそれぞれ、前舌を硬口蓋から離す低舌と、唇全体を開け閉めする平唇となる。
ゼロ承母を含め、合計6承母となる。

承母の内、ゼロ承母、y、w、yw の 順に四呼の開口呼、斉歯呼、合口呼、撮口呼に対応する。
また、y、w、yw はピンインの介母音 i、u、&uuml; に対応する。
これらに巻き舌の r と円唇化した rw が新たに加わる。
    |*承母表|<  |<    |h
    |*    |*平唇|*円唇|t=:
    |*低舌| -   |  w  |
    |*高舌| j   | jw  |
    |*巻舌| r   | rw  |

    |     |         |         |l=:                     |         |       |nw:c
    |  *  |*音韻特徴|<        |*発音                   |*音声特徴|<      |
    |  ^  |*舌位    |*唇形    |^                       |*舌位    |*唇形  |
    |r:*  |#888:低舌|#888:平唇|                        |         |       |
    |r:* w|^        |#C00:円唇|$$w      $$/$$\^w     $$|^        | 円唇化|t.:
    |l:*y |#00F:高舌|#888:平唇|$$j      $$/$$\^j     $$| 硬口蓋化|       |
    |l:*yw|^        |#C00:円唇|$$4      $$/$$\^4     $$|^        | 円唇化|t.:
    |l:*r |#060:巻舌|#888:平唇|$$\:R    $$/$$\^{\:R} $$| 巻舌化  |       |
    |l:*rw|^        |#C00:円唇|$$\:R\^w $$/$$\^{\:Rw}$$|^        | 円唇化|t.:
承母の内、ゼロ承母、y、w、yw はそれぞれ音韻学の四呼である開口呼、斉歯呼、合口呼、撮口呼に対応する。
また、y、w、yw はそれぞれの介母の i、u、&uuml; に対応する。
これらに声母とされてきた巻舌音の r と円唇化した rw が新たに加わる。

    |*承母の音価|<  |<        |<                   |<        |<      |h
    |     |         |         |l=:                 |         |       |nw:c
    |  *  |*音韻特徴|<        |*発音               |*音声特徴|<      |t=:
    |  ^  |*舌位    |*唇形    |^                   |*舌位    |*唇形  |
    |c:*- |#000:低舌|#000:平唇|                    |         |       |
    |r:* w|^        |#C00:円唇|$$ w   $$           |^        | 円唇化|t.:
    |l:*y |#00F:高舌|#000:平唇|$$ j   $$           | 硬口蓋化|       |
    |l:*yw|^        |#C00:円唇|$$ \jw $$($$ 4 $$)|^        | 円唇化|t.:
    |l:*r |#060:巻舌|#000:平唇|$$ \:R $$           | 巻舌化  |       |
    |l:*rw|^        |#C00:円唇|$$ \rw $$           |^        | 円唇化|t.:

唇母 ''w'' は円唇化を指定する。円唇化は唇中央付近のみを僅かに開ける形である。
例えば、歯茎破擦音 z($$ \zh\z $$)が円唇化したzw($$ \zh\z\^w $$)となり、もはや z とは異なる子音になる。
これは中国語の zw(租、$$ \zh\z\^w $$)と英語の類似音の zoo($$ zu: $$)の比較で分る。
例えば、歯茎破擦音 z($$ \z $$)が円唇化したzw($$ \zw $$)となり、もはや z とは異なる子音になる。
これは中国語の zw($$ \zw $$)と英語の類似音の zoo($$ zu: $$)の比較で分る。
zw は[[SPACE ALC の音声つき中国語音節表>http://www.alc.co.jp/china/study/onsetsu/inbo3.html]] の「su」、
zoo は[[ weblio 和英辞典の"zoo">http://ejje.weblio.jp/content/zoo]]から確認できる。
中国語では単一の音が続くのに対し、英語では平唇の$$ z $$から円唇の$$u$$に移り変わるのが聞き取れる。
中国語では単一の音が続くのに対し、英語では平唇の$$ z $$から円唇の$$ u $$に移り変わるのが聞き取れる。

舌母 ''y'' は硬口蓋化を指定する。舌の位置に注目した場合、高舌化とも言える。
硬口蓋化は前舌を硬口蓋に接近した舌の位置である。
z($$ \zh\z $$)が硬口蓋化する場合、
歯茎硬口蓋破擦音 zy($$ \zh\z\^j $$)になる。
IPA独自の二重調音記号 $$ \zh\j $$ が与えられるほど、z とは異なった音として扱われる。
z($$ \z $$)が硬口蓋化する場合、
歯茎硬口蓋破擦音 zy($$ \zj $$)になる。
IPA独自の二重調音記号 $$ \zJ $$ が与えられるほど、z とは異なった音として扱われる。
舌端音 z c s の硬口蓋音 zy cy sy は、ピンインでは j q x が割り当てられ、全く別の声母として扱われる。

舌母 ''r'' は巻舌化を指定する。巻舌化は舌を巻き上げ、舌端裏を後部歯茎に接近した舌の位置である。
z($$ \zh\z $$)を巻舌化すると zr($$ \zh\z\^{\:R} $$/$$ \zh\zh $$)となる。
z($$ \z $$)を巻舌化すると zr($$ \zr $$)となる。
巻舌音は古来からある四呼に含まれない理由で、介母に分類されないが、
舌の形に対する修正という y と類似した機能的分類により承母として一括りにした。

この他、''yw'' と''rw'' はそれぞれ硬口蓋化と円唇化、巻舌化と円唇化の同時指定である。
z($$ \zh\z $$)に対応する音は、
それぞれ zyw($$ \zh\z\^{jw} $$/$$ \zh\z\^4 $$)と zrw($$ \zh\z\^{j\:R} $$)になる。
特に、zyw は唇、歯茎、硬口蓋の3ヵ所で同時に調音されることになる。
z($$ \z $$)に対応する音は、
それぞれ zyw($$ \zjw$$)と zrw($$ \zrw $$)になる。
特に、zyw は歯茎、硬口蓋、唇の3ヵ所で同時に調音されることになる。

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* 転母 [#l7ca322b]

転母は、口を開くときの開き具合を指定する。
起母と承母では口は閉じているのに対し、転母では円唇以外の効果を全て打ち消して口を開ける。
転母を指定し場合は、不動を意味し、顎と舌は起母と介母を発音した位置から動かない。
ゼロ転母も含め、合計3転母しかない。

転母は音韻学の韻腹に対応する。
また、e、a はの順に等韻図の内転と外転とも対応する
((同じ「転」と呼んでいるのは偶然かもしれない。))。

    |   |     |         |     |l=:         |                |                              |nw:c
    |* |<    |*音韻特徴|<    |*発音       |*音声特徴       |<                             |
    |^  |^    |*顎位    |*舌位|^           |*顎位           |*舌位                         |
    |*  |*不転| 不動    |<    |            |>|顎と舌は起母と介母の位置を維持する           |
    |*e |*小転| 小開    | 低舌|$$@$$〜$$7$$|顎は僅かに開ける|舌は軟口蓋に向けて盛り上がる  |
    |*a |*大転| 大開    |^    |$$a$$〜$$A$$|顎は大きく開ける|舌は下顎にくっつける          |t.:
    |*転母の音価|<|<                                                   |<                           |h
    |   |         |l=:                                                 |                            |nw:c
    |* |*音韻特徴|*音価                                               |*音声特徴                   |
    |*- |*不転    |$$ i $$、$$ y $$、$$ u $$、$$\zz$$、$$\rr$$、$$ V $$|l:起母と介母の音を保つ      |
    |*e |*小転    |$$ e $$、$$\oe$$、$$ o $$、$$ @ $$、$$ 7 $$、$$ E $$|l:顎を小さく開ける          |t.:
    |*a |*大転    |$$ E $$、$$ a $$、$$ A $$                           |l:顎を大きく開ける          |

''e'' は a に対して顎を殆ど開かない特徴を持つが、顎を完全に閉じる人もいる。
対しても ''a'' もまた理想的には大きく開けるが、実際は個人差が大きく ''e'' と弁別できる程度で良い。
また、両方とも舌の位置は前後の承母と結母に同化して大きく変わる。
このため、韻腹の分類は学者によっても分かれる。
零転母の''不転''は起母と承母のまま音を伸ばす。
''小転''の ''e'' は顎を僅かに開ける。ただし、低舌の場合は顎を閉じたままでも許容される。
''大転''の ''a'' は ''e'' と弁別できる程度に顎を開ける。
何れも転母も前後の承母と結母の影響を受けて変わるため、多くの音価を持つ。

%bodynote

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* 結母 [#sacde245]

結母は、音節の終了方法を指定する。
結母は単独では音節を作らず、結母に入るときに弱い音の移り変わりが発生する。
i、u、n、ng は音韻学の韻尾に対応するが、将来的に er 音化を指定する結母を追加する予定。

    |   |         |     |l=:  |         |                   |nw:c
    |*  |*音韻特徴|<    |*発音|*音声特徴|<                  |
    |^  |*鼻音    |*前後|^    |*鼻腔開放|*閉鎖              |
    |*i |#888:口音| 前方|$$I$$|         | 硬口蓋接近(高舌)|
    |*u |^        | 後方|$$U$$|^        | 軟口蓋接近+円唇  |t.:
    |*n | 鼻音    | 前方|$$n$$| 鼻腔開放| 歯茎閉鎖          |
    |*ng|^        | 後方|$$N$$|^        | 軟口蓋閉鎖        |t.:
    |*結母表|<    |<    |h
    |       |*前方|*後方|t=:
    |*口音  | i   |  u  |
    |*鼻音  | n   |  ng |

//  |*結母表|<    |<    |<    |h
//  |*      |<    |*前方|*後方|t=:
//  |*平舌  |*口音| i   |  u  |
//  |^      |*鼻音| n   |  ng |
//  |*巻舌  |*口音| r   |  ur |
//  |^      |*鼻音|^    |  ngr|

    |*結母の音価|<|<    |<      |<        |<                |l:h
    |   |         |     |l=:    |         |                 |nw:c
    |*  |*音韻特徴|<    |*音価  |*音声特徴|<                |t=:
    |^  |*鼻音    |*前後|^      |*鼻腔開放|*閉鎖            |
    |*i | 口音    | 前方|$$ I $$|         | 硬口蓋接近      |
    |*u |^        | 後方|$$ U $$|^        | 軟口蓋接近+円唇|t.:
    |*n | 鼻音    | 前方|$$ n $$| 鼻腔開放| 歯茎閉鎖        |
    |*ng|^        | 後方|$$ N $$|^        | 軟口蓋閉鎖      |t.:

/////////////////////////////////
* 声調 [#z28955ee]
* 声調 [#i5220620]

声調は、音の高さを指定する。
一番低い音を1、一番高い音を5とする5度式で説明される場合が多く、
その場合の調値は 55、35、214、531 で表現される。
その場合の調値は 55、35、214、51 で表現される。
ただし、軽声は直前の声調に応じて変化する。

また、絶対の高さは地域差、個人差が大きいが、
意味の弁別に用いられる声調が5つあることが変わらない。

    |  |l.:|                        |              |         |nw:c
    |* |<     |*音韻特徴               |*発音         |*音声特徴|
    |*1|*陰平 |高→高、高くて真っ直ぐ  |$$\tone{555}$$|5-5      |
    |*2|*陽平 |中→高、高くて上り      |$$\tone{345}$$|3-5      |t.:
    |*3|*上声 |低→中、低い            |$$\tone{214}$$|214      |t.:
    |*4|*去声 |高→低、下り            |$$\tone{531}$$|531      |t.:
    |*5|*軽声 |短調                    |              |         |
    |*声調の音価|<|<      |<             |<        |l:h
    |  |l.:  |            |l=:           |         |nw:c
    |* |<    |*音韻特徴   |*発音         |*音声特徴|t=:
    |*1|*陰平|高→高、高い|$$\tone{555}$$|5-5      |
    |*2|*陽平|低→高、上り|$$\tone{345}$$|3-5      |t.:
    |*3|*上声|低→低、低い|$$\tone{214}$$|214      |t.:
    |*4|*去声|高→低、下り|$$\tone{531}$$|5-1      |t.:
    |*5|*軽声|短調        |              |         |

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